空巣の侵入経路はそのほとんどが窓からによるものと言われています。ガラス破りとも呼ばれますが、クレセント錠付近のガラスを割ることで鍵を解錠し、侵入する手法となります。
侵入にかける時間はとても短く、2分以内と言われています。つまり2分以上長く侵入に時間をかけさせることが出来れば、ほとんどの空巣を退散させることができるようになるということです。

通常のフロートガラスなら10秒とたたず割られてしまいますが、防犯ガラスは貫通に対して効果を高めたつくりとなっているため、穴を開けるのが非常に困難で侵入に時間がかかり、空き巣に侵入を諦めさせることが可能となります。

ガラスとガラスの間に特殊なフィルムをはさみこんだペアガラス

防犯ガラスの構造として、ガラスとガラスの間に貫通しにくい一枚の厚さ15ミリほどの特殊樹脂フィルムを挟みこんで加熱圧着しており、ガラスを貫通させ、飛散させにくいつくりとなっています。
また防犯ガラス自体の防犯性能も3つのレベルから選択することができ、2枚のガラス間に挟み込まれたフィルムの数(2枚、4枚、6枚)によってレベルが変化します。フィルムが6枚になると通常の80倍の効果があるとされています。

また割られてしまったとしても、挟み込まれたフィルムがガラスの破片を飛散させないため、簡単に侵入することはできません。
こういった効果は災害時にも有効です。地震や火災で割れてしまったガラスの破片でケガをしてしまうという二次災害についても、防犯ガラスなら破片を飛散させないため、細かい破片でケガを負ってしまう心配もなくなります。

強化ガラスや網入りガラスとの違い

割れにくく衝撃に強いとされる強化ガラスや網入りガラスですが、実は防犯の面ではあまり向いていません。
強度が高いといっても割れないということはないですし、強化ガラス・網入りガラスともにガラスの破片は飛散せず、粉々になってしまうのでむしろ侵入しやすい結果となる可能性があります。

防犯フィルムもおすすめです

防犯フィルムをガラスに張り付けることによって割れた破片の飛散防止や断熱、UVカットの効果を得ることができます。
防犯ガラスほどではありませんが、耐貫通性能もあるので、空き巣の侵入に対する抑止力も期待できます。

またフィルムなので窓ガラスだけでなく、食器棚やダイニングテーブルなど色々な箇所に張り付けることができます。
防犯フィルムを張っておけば、万が一の災害時にガラス飛散による二次災害を防ぐことができます。